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本日のサマリー
本日(2026/08/17)時点の中国知財動向は、標準必須特許(SEP)・FRANDを巡る裁判実務の厳格化、医薬分野での特許保護・連動制度の運用強化、音楽配信を巡る著作権管理改革、IPを資産化する融資・証券化の地方パイロット拡大、越境EC・税関での権利保全運用の実務化が目立ちます。日本企業は契約と証拠管理強化が必須です。
【特許・実用新案】
SEP/FRAND訴訟の実務強化と差止め取得のハードル上昇
最高人民法院と各地知財法院の直近運用は、SEP争訟で差止めを認める際の要件を厳格化する方向です。裁判所は侵害の程度、代替性、ライセンス交渉の誠実性、相互ライセンスや持続的合理的価格提示の有無を総合判断し、輸入差止めや国内差止めの救済を制約しています。企業実務では、交渉記録・提示価格の根拠、相互利用の技術比較資料やデクラレーションを早期に整備することが求められます。特にモバイル・IoT分野ではエンフォースメント前にFRAND条件のフォーマット化と交渉履歴保存を徹底してください。
情報源:最高人民法院運用解釈・地方法院判例、業界メディア
【特許・実用新案】
医薬・バイオ分野の特許保護と薬品用特許リンク(パイロット運用)動向
医薬品分野では、特許リンク制度の地域パイロットと薬事当局との連携運用が進展しています。処方特許や上市前の対抗措置に関する審査・照会ルールが実務化されつつあり、ジェネリック企業による無効審判や意匠系の権利行使が増加。製薬企業は出願戦略の見直し(製剤・用法クレームの強化)、上市前の特許クリアランスとCNIPAでの早期審査申請、及び薬監局との情報連携体制構築を急ぐ必要があります。
情報源:CNIPA通知、国家薬監局(NMPA)関連動向、業界報告
【著作権】
音楽・配信分野の著作権管理改革とプラットフォーム責任の明確化
国家著作権局と産業主管部門は、音楽配信における著作権集団管理の透明化とプラットフォーム責任の明確化を進めています。音楽配信事業者に対しては権利者との包括契約の適正化、利用統計の開示義務、徴収分配の監査強化が求められる傾向にあります。実務では、プラットフォーム向けの権利証明書類の整備、利用ログの保存期間延長、集団管理団体との契約見直しを優先してください。無断配信に対する差止・損害賠償案件も増加中です。
情報源:国家著作権局通達、メディア報道、業界団体
【知財政策・法改正】
IP担保・資産流動化(IP-backed financing)地方パイロット拡大と税制優遇措置の実務意味
中央・地方が攻めの産業金融としてIPを担保とした融資やABS(資産担保証券)を拡大するパイロットを推進しています。地方政府は評価機関認定、担保評価モデル、税補助を提示し、金融機関向けの与信枠も整備中。実務上は、特許・商標の明確な権利クリーン化、質権設定に伴う登記・公告手続、評価報告書の信頼性確保が重要で、外資系や日系企業はクロスボーダー担保設定条項と現地破産順序を念頭に入れる必要があります。
情報源:中央財経政策文書、地方政府パイロット通知、金融機関ガイド
【日中知財トピック】
日系企業向け:中国現地で採るべきIP実務チェックポイント(実戦的)
①契約:従業員・協力先に対する発明帰属・競業避止・秘密保持を中国法準拠で整備、②出願:中国先願主義を踏まえ早期出願と戦略的分割、③執行:税関記録・迅速差止手続の整備、④証拠:ログ・交渉メールの保存と英中併記、⑤融資・M&A:IP評価報告書と担保登記のクリアランス。実務では現地弁護士と連携したテンプレート化と定期的リスクレビューを推奨します。
情報源:在中日系商工会議所、日系法律事務所レポート、業界ガイド
【商標】
越境EC時代の税関記録・差押実務の拡大とショートフォーム対応
越境電子商取引(越境EC)の増加を受け、海関の商標権保全と迅速差押・没収手続が各地で運用強化されています。税関のオンラインプラットフォーム連携により、通関時点での権利照会・一時差押が迅速化。商標権者側は登録・権利証明の国際翻訳、輸入者情報の事前モニタリング、越境物流事業者との保全協定を整備することが実務上重要です。また、短納期の小口輸入に対応するため、権利証の電子化と税関への事前通知体制を構築してください。
情報源:海関総署( Customs )運用指導、業界ニュース
【知財政策・法改正】
営業秘密(Trade Secret)刑事化運用の強化と捜査実務の拡大
公安・検察当局が技術流出事件に対する刑事捜査を積極化しており、営業秘密侵害での行政罰から刑事追訴への移行が目立ちます。企業は内部規程(アクセス管理、機密性ラベリング)、退職者の引継ぎ手続、ログ・通信記録の保存、NDAsと競業避止の強化を進めるべきです。捜査段階での即時証拠保全請求や捜査協力に備え、法務は社内対応マニュアルを整備しておく必要があります。
情報源:最高人民検察院通達、公安当局公開事例、法務専門誌
【特許・実用新案】
CNIPAの無効審判・審査実務での新たな審理傾向(クレーム解釈と証拠評価)
CNIPAの審査・再審査段階では、クレームの技術的貢献と実施可能性に基づく厳格な解釈が目立ち、先行技術の引用範囲を広めに評価する傾向があります。実務上、出願段階で明細書の実施例拡充、実施可能性(enablement)に関する実験データや技術比較表の添付、補正対応の戦略化が重要です。無効審判対応では技術専門家の反証報告と原始実験データの提示が効力を持ちます。
情報源:CNIPA審査ガイドライン改訂案、審決事例、知財専門メディア
今後の注目ポイント
SEP/FRAND判例とIP担保制度の実務整備が企業戦略を左右。証拠・契約・評価体制の即時強化が不可欠です。
本日の知財用語 中日対訳リスト
本日の記事に登場する主要用語をまとめました
本記事は2026年08月17日時点の情報をAIが収集・整理したものです。最新情報は各公式機関にてご確認ください。
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